雪の結晶つくろうぜ!―3Dプリンターのご紹介

これまでに、弊社にて導入した3Dプリンターと、その製作状況をご案内しております。未読の方は下記リンクも併せてご一読ください。

Pro3 |Raise3Dプリンター【日本総代理店】日本3Dプリンター株式会社

「製作リポート」新作を掲載しました – アクリル板加工製品のオーダーメイド「株式会社 三協樹脂工作所」 (sankyojushi.co.jp)

「製作リポート」新規記事を追加しました – アクリル板加工製品のオーダーメイド「株式会社 三協樹脂工作所」 (sankyojushi.co.jp)

今回のテーマは…デカいものを作ろう!!

前回の製作と同様、季節柄を取り入れ、今回は「雪の結晶」を製作する事にしました。

しかも、こちらの機械で作業可能な最大範囲の寸法で作る事を主要テーマとします。

これまでに試みた事のない課題に取り組みます!

デザインをしていきますよ

前回の製作例と同様、美大卒の社員に、「あ~ こんな感じで…」と抽象的な

製作案を伝えます。(パワハラ…)

そこから様々な画像検索をして、ああでもない…と試行錯誤し、solidworksで作図を行います。

作図を終え、3Dプリンターへデータを移行する「STL」形式に変換します。それが今回のページのトップに来ている画像です。

今回のデザインから作図完成までに、1週間ほど掛かりましたでしょうか…近日中に担当者の労をねぎらいたいと考えております。

いざプリントへ…

完成したデータをUSBで3Dプリンターに移し、プリントを開始します。

完成は…11時間後!! 翌日明けの作業終了見込みです。

プリント途中でトラブルが無き事を願い、会社を後にします。

翌朝-出勤して直ちにプリントの様子を確認…無事に出来上がってましたので、以下に画像と共に経過の順を追って並べます。

まずは「ロフト」と云われる土台を構築します。この必要性は後程説明します。

結晶本体の製作に入りました。開始から3時間程度経過した様子です。

更に4時間経過。工程の半分を過ぎた所です。

翌朝、出社時の様子です。無事にプリント完了しております。

まだ工程が残っていますよ

完成した品を土台ごと取り出し、プリントした品を剥がします。

かなり強固に固着していますので、「スクレイパー」と云う工具を使って、土台とロフトの隙間にガツッと割り込ませます。

このロフトがある事により、今回の様な細かな形状を上手く剥ぎやすくする効果があります。

料理で例えれば、すき焼きで用いる「ギセイ肉」の様な役割です。 (例えが悪い…)

土台からロフトごとに剥がれました。そして必要な部分をロフトから剥がします。

途中でロフトが欠ける事無く、まるまる剥がすのが非常に気持ちいいのです。しかし今回は途中で亀裂が入りました…

ロフトを剥がした最終的な形状です。寸法は幅250㎜・奥行き290㎜・厚さは5㎜となります。

表面の表情はこの様になっております。

上面から地面方向に末広がりのスロープ状に積み重なり、更には枝部分の大小ごとにも高低差を付けて立体感を表現しております。

また、中心から外側へ放射上になるに連れて、先すぼまりになる様に設計しています。

今回は大規模商業施設に出現するクリスマスツリーの装飾用を想定して製作をしました。

量産・複数製作を前提とした試作検討をする際は、非常に有効な手段と考えます。

今回の製作やリポートのみならず、3Dプリンター関しては何なりとお問い合わせください。