環境配慮型 再生アクリル材 “リアライト”が出来るまで

先日、環境配慮型再生アクリル材「リアライト」の取り扱い開始をお知らせ致しました。その際の記事は以下のリンクよりご参照ください。

環境配慮型再生アクリル板・リアライトの取り扱いを始めます。 – アクリル板加工製品のオーダーメイド「株式会社 三協樹脂工作所」 (sankyojushi.co.jp)

この記事では、改めてその成り立ちを詳しくご紹介致します。

尚、今回の掲載に当たり、製造メーカ―である緑川化成工業㈱様より資料をご提供頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

環境問題に大きく影響している石油製品-プラスチック材

近代の我々の生活に於いて、様々な用途に用いられて浸透している石油製品。中でもプラスチック材はその最たるものと云えます。

しかしながら、急速な発達・発展に伴い、様々な環境問題への大きな要因ともなっております。

近年では、環境問題への取り組みや考え方についての関心や理解が深まっており、これまでプラスチック材を用いていた品々が、リサイクル素材や環境配慮型の材質に積極的に差し代わっております。

ですが、アクリル材に於いては、同等の透明度・透過度・硬度と云う特性を有した上で、環境問題に配慮した新たなマテリアルへの代替や差し替えが困難な状況にあります。

様々な問題を解消したアクリル板材-リアライト

長らく環境への配慮を主題とした代替材への取り組みが行われた事により、新生アクリル材の特性を維持した新たなマテリアルが「リアライト」になります。

その特徴は3点あり、

1:再生材含有率-80%

エコマークを取得した唯一の国内生産のアクリル材

2:新生アクリル材と同等の物性

透過率92%、硬度、強度、耐熱性のみならず、板材同士の接合方法や強度も新生材と同等である為、従来のアクリル材と取扱いに変わりはありません。

3:材料製造時のCO2排出量を71%削減

1トン分の材料(900㎜×1800㎜×5㎜厚の板材、約100枚分)を製造する際に排出されるCO2の71%カットを実現。

これらにより、環境問題により懸念していたアクリル材へのハードルがぐっと低くなりました。

どのようにリアライトが作られるのか

それでは、リアライトがどのような工程で製造されているかをご案内します。

・不要なアクリル材(板の端材や使用された什器)を委託業者が回収します。 

→回収以前に、再生可能な状態を見極めます。

               

・回収した材を、国内の収容1拠点に集約します。

→回収した品の状態を見極めて選別した上で、粉砕・溶解して、材料の元となる「ペレット」状に精製します。

               

・この「ペレット」を用いて、「リアライト」を製造します。

               

・製造した「リアライト」が市場に出て、様々な形状になって使用された「リアライト」は再度回収され、新たな「リアライト」に生まれ変わり、市場に出ます。

正にリサイクルが継続的に行われる仕組みになっております。

尚、回収サイクルの細網化や回収拠点の拡大を進めており、更なる再生事業の拡充を目指しているとの事です。

このメーカー様の取り組みに伴い、弊社でも不要になったアクリル材の回収業務を企画し、近日中にお知らせ出来るよう検討致しております。

こちらに、メーカー様ご提供の資料をお付けします。

未来を見据えて使用できる、再生アクリル材「リアライト」

この様に、再生材「リアライト」は、これまでのアクリル材への懸念材料を大きく払拭し、環境に配慮した未来を見据えて継続的に使用できる材料です。

環境問題を理由としてアクリル材の使用を控えておられる方、従来品の差し替えのみならず、これからアクリル材を使用した什器や装飾を用いる事を考えている方は、「リアライト」を是非ご活用ください。

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