こんなモノを作ってみましたーその④

     御見苦しくはありますが…

社内の一角に、これまでの作例や、どこからか突然湧いてきた本棚が雑然と置いてあります。

このスペースを整理する為、棚を製作する事に致しました。

製作するに際し、以前にこちらのホームページでご案内しました板材「テクセル」を用いる事を思い付きました。

軽量で強固、エコに優しいハニカムコア樹脂板材・テクセル (sankyojushi.co.jp)

     アイデアを固めていきます

設置場所の寸法や、棚に入れたい品物を踏まえて、形状を固めていきます。

それを簡単なイラストに描いて、具体案を決めます。

このイラストを描く際に構想したアイデアを、図面で清書します。

今回は「イラストレーター」にて書き起こしました。

今回は、棚の壁面に「テクセル」を用い、それをアクリル板で製作した骨組みで繋ぎ合わせるという構造にしました。

面積の広い箇所に「テクセル」を用いる事で、非常に軽量な什器に仕上がります。

      設計に難儀しました…

「テクセル」の切断や加工は、弊社で常時行っているアクリル板材と同様に施す事が出来ます。

切断や加工を施した断面はこちらの画像の様に、中身が露出する形となります。

この状態だとチリくず等が溜まりやすく、見栄えも良くありません。

そこで断面を隠して、かつ棚の強度を確保する構造を考え抜きました。

通常業務の傍らで、器量の少ない頭で考えて構想した結果、イラスト興し~図面完成まで約1か月掛かりました。(汗)

    ようやく製作に漕ぎ着けました…

後は「野となれ山となれ」で、製作に取り掛かります。

図面に基いて揃えたアクリル板材の部材です。

これらを貼り合わせたフレーム部のパーツが揃いました。ここからようやく組立します。

組み上げたものの、想定したものと合致しない箇所が数カ所で発覚しました。

これはモノづくりでは「あるある」なので、「まぁまぁ…」と自分をなだめる一方、決めきれなかった事に落ち込みます…

   紆余曲折を経て、形になりました‼

什器の寸法は高さ1400・幅700・奥行-上段355/下段500(ミリメートル)となります。

この形状・寸法で重量は5Kg弱です。

これを全てアクリル材に置き換えると、20Kg弱となります。

約1/5の重量で収まります。

什器を設置し、陳列した状態です。

様々なモヤモヤが解消し、スッキリしました‼

テクセルを用いた什器を製作する初の機会で、まさに「未知との遭遇」でありました。

今回の経験や使用感を基に、ブラッシュアップを図っていきたいと考えております。

ご興味や質問などが御座いましたら、以下のリンクより何なりとお問い合わせください。

アクリル板加工|三協樹脂工作所| お問い合わせ (sankyojushi.co.jp)